更新日:2017年07月21日

Japan Vision Vol.70|未来に残したい行事 埼玉県さいたま市
人形のまち・岩槻まつり

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節句人形・ひな人形生産日本一を誇る埼玉県のなかでも、特に人形生産が盛んなさいたま市岩槻区(旧埼玉県岩槻市)の「人形のまち 岩槻まつり」をご紹介します。
「人形のまち」の由来は諸説ありますが、岩槻人形協同組合のホームページによると、今から約380年前、徳川三代将軍:徳川家光公が日光東照宮の建築をするにあたって全国から腕利きの工匠(こうしょう)を集めたことがきっかけだそうです。その後、建築や装飾に携わった多くの工匠たちが、日光御成街道の江戸から最初の宿場町として賑わった岩槻にそのまま定住し、人形を作る技術を多く広く知れ渡らせたことが始まりとされています。 当時、岩槻には人形作りにはかかせない原料である「桐」が豊富であったことも、要因のひとつのようです。現在では「岩槻人形」と「江戸木目込人形」が経済産業大臣から伝統的工芸品として指定されている他、鴻巣ひな人形、所沢人形、越谷ひな人形など、広く節句人形の生産が盛んで、生産量・生産額ともに埼玉県が日本一となっています。

毎年7月~8月にかけて開催される「人形のまち岩槻まつり」では、市民が人形のいでたちで町を練り歩く仮想パレードや子供神輿、高さ2.4M/重さ1.5トンもの武州岩槻万燈神輿、東岩槻よさこい流し踊りなどが披露されます。 中でも豪華な歴史絵巻をそのままに往時をしのばせた、幅約10メートル、高さ約8メートルの仮装ジャンボ雛壇は圧巻です。
抽選で選ばれたその年に挙式予定のカップルが、お内裏様とお雛様のきらびやかな装束に扮装した結婚式も執り行われ、子どもたちの可愛いおひな壇とともに観客の心を和ませてくれます。

「人形のまち」ならではの工夫と、人形を愛する地元の皆さまの思いが込められた、まさに未来に残したい伝統行事ですね。2017年の「人形のまち岩槻まつり」は8月20日(日)15時~21時に行われます。(※本年より人形博物館建設工事(仮称)の為、例年使用しております会場が使用できない見通しにより、ジャンボ雛段ミニにスケールダウンして、催行される予定です) ご興味をお持ちの方は、この機会にお立寄りになってはいかがでしょうか。

■さいたま市公式サイト:「岩槻の人形」
http://www.city.saitama.jp/006/014/010/003/013/p047087.html


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飼育されているおばあちゃんサイのよしこは1981年の東武動物公園開園時からずっとこの動物園を見守り、今日もまたみんなを楽しませてくれます。

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