更新日:2018年03月30日

Japan Vision Vol.102|未来に残したい行事 富山県氷見市
まるまげ祭り

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富山県氷見市で毎年4月17日に行われる「まるまげ祭り」をご紹介します。
このお祭りは、一般公募で集まった「未婚の女性」たちが「丸髷(まるまげ)」を結い、情緒豊かな着物姿で氷見市内の中心部をおよそ1時間半かけて練り歩く、というものです。江戸時代に、幸せな結婚を願った芸妓たちが、年に一度の休日に、人妻を象徴する丸髷を結って、市内の千手寺(幸町)の観音様に願いかけをしたことが由来であると伝えられています。
時代劇に登場する女性の髪型を見るとわかる通り、江戸時代の女性は結婚前には「島田髷(しまだまげ)」、結婚後には「丸髷 (まるまげ)」 を結うことが一般的とされ、ひと目で「未婚/既婚」が分かるようになっていました。年齢によって「まげ」の大きさには違いがあり、若い人ほど大きく、歳をとるほど小さく、「まげ」を結っていたのだとか。

色とりどりの着物をまとった女性たちが、2人の子供が扮した可愛らしい花笠童子(はながさどうじ)を先頭に、先導総代・太鼓台・稚児・法中・千手観音を載せた神輿・氏子総代・楽人に続いて“大名行列”する姿は何とも華やかで、毎年多くの見物客を魅了します。終着地点の「千手寺」に到着すると、観音堂へ入ってお参りをし、境内に出て護摩法要(ごまほうよう)が行われます。ちなみに「まるまげ祭り」は、“一生に一度”しか参加できないそうです。独身女性の方は未来の夫に思いを馳せて、参加をご検討されてはいかがでしょうか。

■富山県観光協会公式サイト「まるまげ祭り」
http://www.info-toyama.com/event/20088/


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富山の冬の味覚の代表といえば、氷見(ひみ)の寒ブリ。冬の日本海で獲れるブリだけが寒ブリと呼ばれます。
ブリは南の海で生まれた後エサを求めて北海道まで北上し、冬になるとエサとなる多くの魚が集まる富山湾に集まってきます。
氷見市は寒ブリの産地としてだけでなく、海越しに立山連峰の雄大なパノラマを見ることができることでも有名です。

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