更新日:2018年04月06日

Japan Vision Vol.103|未来に残したい風景 愛媛県大洲市
新緑の大洲城

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※写真撮影:四季写真家 山口博之

愛媛県大洲市(おおずし)にある、『新緑の大洲城』をご紹介します。 肱川(ひじかわ)の河畔を望む大洲城は、鎌倉時代末期の1331年(元弘元年)に、伊予宇都宮氏(いようつのみやし)の宇都宮豊房(うつのみやとよふさ)により築城されたといわれ、伊予大洲藩の政治と経済の中心地として、城下町とともに繁栄しました。
明治維新後、城内のほとんどの建築物が破却。1888年(明治21年)には、老朽化により天守も解体されてしまいましたが、大洲城を愛する地元住民の保護活動と寄付等によって、2004年(平成16年)に復元されました。四層四階の複連結式天守の復元には、すべて国産の木材が使用され、明治時代の古写真や「天守雛形」と呼ばれる江戸期の木組み模型などの資料をもとに、当時の姿が正確に復元されたそうです。

戦後復元された木造天守としての四層四階は日本初で、江戸時代から残る台所櫓(だいどころやぐら)・南隅櫓(みなみすみやぐら)など4棟の櫓は「国の重要文化財」に、城跡一帯は「県指定史跡」にも指定されています(※)。 まさに未来に残したい風景です。愛媛県に行かれる際には、ぜひ一度お立ち寄りになってはいかがでしょうか。

(※)大洲城公式サイト
http://www.ozucastle.jp/


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