更新日:2018年09月17日

Japan Vision Vol.124|未来に残したい行事 長崎県長崎市
長崎くんち

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長崎県長崎市の鎮西大社諏訪神社で、毎年10月7日・8日・9日の3日間開催され、来場者数がおよそ20万人に及ぶ秋の大祭「長崎くんち」をご紹介します。

1634年(寛永11年)、二人の遊女が諏訪神社神前に謡曲「小舞」を奉納したことがはじまりとされ、その後、異国の踊りも取り入れながら、400年近くの時を経て、豪華絢爛(ごうかけんらん)な祭礼へと発展しました。現在では、“日本三大くんち”の一つに数えられ、国指定重要無形民俗文化財にも指定されています。
最大の見どころは「演し物(だしもの)」と呼ばれ、踊場(諏訪神社、中央公園、お旅所、八坂神社)で行われる「奉納踊り(ほうのうおどり)」です。大観衆が見守る中、その年の「踊町」になった各町の演者たちが、それぞれ自慢の「演し物」を披露します。「踊町」は長崎市内には全部で59あり、7年に一度の当番制になっているため、どの町の「演し物」も研鑽を重ねたとても完成度が高い内容で、演者たちの気迫がビリビリと伝わって来ます。子どもから大人まで、優美さと躍動感あふれるさまざまな「演し物」が楽しめる3日間なのです。

踊場での本番が終わったあとは、「福のお裾分け」「お祝い」の意味で、市内の企業や官公庁、各家などに演し物を呈上しに行くため、お気に入りの演し物を間近で見られるチャンスです!地元の観客の“かけ声”も名物の一つで、「モッテコーイ!」は一度退場した演し物を呼び戻すときに、そして「ショモーヤレ!」は本踊のアンコールを所望するときに使われるそうです。
そして最終日に行われる「お上り」は、大きな掛け声と歓声が飛び交うなか、諏訪神社の本宮へ三基の御神輿が戻ります。諏訪神社の石段193段の階段を一気に駆け上っていく姿は圧巻です!長い歴史の中で異国の文化も柔軟に取り入れながら進化・発展を遂げて来た「長崎くんち」は、まさに未来に残したい伝統行事ですね。10月に長崎県へお越しの方は、ぜひお立寄りになられてはいかがでしょうか。

長崎市観光公式サイト「秋のお祭り:長崎くんち」
https://www.at-nagasaki.jp/festival/autumn/top/


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長崎おくんちは、長崎県長崎市の諏訪神社で10月7日から9日までの3日間催される、国の重要無形民俗文化財に指定されているお祭りです。
地元では一般的に「くんち」と呼ばれていますが、お諏訪様(諏訪神社)への敬意を表し「おくんち」と呼ぶこともあります。
博多おくんち(福岡県福岡市櫛田神社)、唐津くんち(佐賀県唐津市唐津神社)と並んで、日本三大くんちと呼ばれています。

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