Japan Vision Vol.135|未来に残したい行事 秋田県横手市
『かまくら』と『横手の雪まつり』

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※写真撮影:四季写真家 山口 博之

横手市の『かまくら』は毎年2月15日と16日の夜に行われる小正月の伝統行事です。かつて武家が住んでいた内町(うちまち)では、旧暦1月14日の夜に四角い雪の壁を作り、その中に門松やしめ縄などを入れて、お神酒や餅を供えてから燃やし、除災と子供たちの成長を祈った左義長の『かまくら』が行われていました。一方、商人が住んでいた外町(とまち)では、旧暦1月15日の夜に町内の井戸のそばに雪穴を作り、水神様(おしずの神さん)を祀って、良水に恵まれることを祈りました。当時の子供達の間で、積もった雪に穴をあけ、その中に入って遊ぶ雪遊びがあり、こうした風習が長い年月をかけて融合し、現在の『かまくら』になったといわれています。
『横手の雪まつり』では、市内一円におよそ100基もの『かまくら』が作られます。夜になるとかまくらの中に子供たちが入り、「はいってたんせ(かまくらに入ってください)」「おがんでたんせ(水神様をおがんでください)」と声をかけながら、甘酒やおもち、お菓子などをふるまい、訪れる人を温かい雰囲気で包み込んでくれるのです。
横手の『かまくら』はとても大きく、直径3.5メートル/高さ3メートル、入り口は高さ1.3メートル/横幅0.7メートルと決められています。作り方はまず、その大きさ分の雪を積み上げ、正面入り口部分に印をつけてから穴を掘り始めます。壁の厚さを50センチメートルほど残しながら大きく掘り進めて、内側と外側の壁になる部分を滑らかに丸く仕上げます。最後に、内部の正面に神棚を作って“完成”です。このように、作る手順やサイズが決められているため、横手の『かまくら』は統一感があり、並んでいる光景もとても美しいのです。
昭和40年ごろには、「ミニかまくら」も誕生し、横手南小学校の校庭には、毎年およそ2000個もの「ミニかまくら」にろうそくが灯され、ロマンチックな光景が広がります。甘酒やおもちのふるまいは夜になってからですが、日中にも家族や友人同士で「ミニかまくら作り体験」など、『かまくら』を楽しめるイベントが開催されます。
この様に、町全体が幻想的な『かまくら』一色に彩られる、まさに「未来に残したい伝統行事」ですね。2月にはぜひ、秋田県の横手市を訪れてみてはいかがでしょうか。

■参考サイト:横手市ウェブサイト/横手のかまくら
http://www.city.yokote.lg.jp/kanko/page300122.html


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「なまはげ」とは、大晦日に秋田県の男鹿市と三種町、潟上市の一部の各家々で行われる 伝統的な民俗行事のことで「男鹿(おが)のなまはげ」として、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
怠惰や不和などの悪事を諌め、災いを祓いにやってくる使者「なまはげ」ですが、実は男女の違いがあります。赤面が男で「じじなまはげ」、青面が女で「ばばなまはげ」と、一般的に言われています。

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