更新日:2016年10月28日

Japan Vision Vol.36|未来に残したい風景 三重県伊勢市
夫婦岩の大注連縄張神事

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未来に残したい行事として、三重県伊勢市のパワースポットとして有名な「夫婦岩」で、年に三回行われる「夫婦岩の大注連縄張神事(おおしめなわしんじ)」をご紹介します。 夫婦岩は古来より日の出遙拝所(ようはいじょ)として知られてきました。夫婦岩の沖合、約700mには猿田彦大神ゆかりの興玉神石(おきたましんせき)・霊石が鎮座し、そこは常世の国から降臨する神の聖なる依り代(よりしろ)と言われており、夫婦岩はこの興玉神石と日の出を遙拝する鳥居とみなされています。
この行事は、夫婦岩に掛かるしめ縄を張り替える神事で、毎年5月5日・9月5日・12月中旬に行われます。高さ9mの男岩、4mの女岩に掛かる「大注連縄」は、1本の重さが40kg、太さ10cm、長さは35mあり、計5本張られます。 潮風と波の音、
そして威勢のよい木遣り(きやり)歌が流れる中、お祓いを受けたしめ縄が地元の氏子(うじこ)らによって張り渡されていく姿は、見ているだけでとても神聖な気持ちにさせてくれるそうです。まさに未来に残したい神事ですね。
またこの地は、伊勢参宮の禊場(みそぎば)としても知られており、参拝に訪れた人も参道から手送りで神事に参加できるそうです。年内これからの神事は12月11日(日)、伊勢神宮に参拝に行かれる方は、参拝前に足を運んでみてはいかがでしょうか。


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伊勢神宮に参拝する伊勢もうで。江戸時代には6人にひとりがお参りするほどの流行になったと言われています。伊勢神宮内宮(ないくう)と外宮(げくう)両宮を合わせた年間の参拝者数は、式年遷宮が行われた2013年には1420万4816人で1895(明治28)年からの集計で1位を記録。現代でも多くの人が訪れています。

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