更新日:2016年12月26日

Japan Vision Vol.44|未来に残したい行事 奈良県奈良市
東大寺の除夜の鐘

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1200年もの歴史を持つ、奈良市 東大寺の「除夜の鐘」をご紹介します。 東大寺の梵鐘(ぼんしょう)は、高さが3.86m、口径は2.71m、重量はなんと26.3tもあります。車では何台分の重さでしょうか? そして、鐘をつく撞木(しゅもく)はケヤキ造りで、長さが4.48m、直径は30cm、重さは180㎏あり、金具を入れると約200㎏におよぶ迫力です!とても大きな釣鐘であるところから、古来より東大寺では大鐘(おおがね)と呼ばれているそうです。
大鐘は今から1200年以上前の、天平勝宝4年(752年)に鋳造(ちゅうぞう)されたといわれ、この大鐘をつっている「鐘楼(しょうろう)」は、国宝に指定されています。俊乗堂(しゅんじょうどう)と念仏堂(ねんぶつどう)に挟まれた「鐘楼ヶ丘」と呼ばれる場所に建っており、現在の建物は、重源上人(ちょうげんしょうにん)のあとを継いで東大寺の大勧進となった栄西(ようさい)禅師が鎌倉時代(承元年間・1207~10)に再建したものです。
毎年元旦の0時から始まる「除夜の鐘」では、この大鐘をなんと一般の人がつくことができるのです。大晦日の夜から人数分の記念印刷物が、整理券の代わりに配布されるのだそうです。東大寺では、鐘がとても大きいため、先着順に8名程が組になって綱をひき、全部で108回つきます。(※人には百八つの煩悩(=ぼんのう)があると考えられ、その煩悩を祓う(はらう)ためにつくそうです。) 飛鳥時代から続く東大寺の歴史に思いを馳せ、また煩悩も祓うために、ぜひついてみたいですね。まさに未来に残したい伝統行事です。近畿地方でお正月を迎えるご予定のある方は、訪れてみてはいかがでしょうか。


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神様のお使いとして、長年大切にされてきた奈良の鹿。奈良公園周辺には約1200等の鹿がいると言われています。実は、国の天然記念物に指定されている野生動物です。人に馴れているからといって飼われているわけではありませんので、マナーを守って優しく接してあげてください。

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