更新日:2017年09月29日

Japan Vision Vol.79|未来に残したい行事 北海道釧路市
まりも祭り

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画像提供:阿寒湖観光ナビ

北海道釧路市からアイヌ民族の伝統的神事「まりも祭り」をご紹介します。
北海道において第一号の国の特別天然記念物に指定された「阿寒湖のまりも」。実は「まりも」という植物は北緯42度より北に位置する阿寒湖以外の湖や外国でも見られるそうですが、水温・水質・水の流れ・光・湖底の地質・風速風向などさまざまな条件が一致しなければ完全に丸くなることができず、形や色などにおいて阿寒湖のまりもは非常に美しいと言われています。また、1本1本の糸状のまりもが美しい球体になるまでには気の遠くなるような年月がかかり、その生態はまだまだ謎のベールに覆われています(;´-`)
このような「まりも」の希少性から、過去に幾度となく心無い人の盗採や、水力発電による湖水面低下などの被害に遭ってきました。「まりも祭り」は「盗まれたまりもを母なる阿寒湖へ帰そう!電力開発からまりもを護ろう!」という想いで、昭和25年から始まり、今年で68回目を迎えますd(ゝ∀・) (※2017年開催期間:10月8日~10日)

まりも祭りは「まりもを迎える儀式」「まりもを護る儀式」「まりもを送る儀式」と題して、3日間にわたり神聖な儀式として執り行われ(とりおこなわれ)ます。なかでも阿寒湖の沖からアイヌ民族の伝統衣装を身に纏ったアイヌの若者が、「まりも」を携えて現れ、丸木舟に乗り、岸で待つエカシ(長老)の手に渡す「まりもを迎える儀式」と、まりもを乗せた丸木舟が静かに湖上へと進み、エカシの手からまりもが再び湖に返される「まりもを送る儀式」はとても神秘的です。
「まりもを護る儀式」ではタイマツを持ったアイヌの人々と観光客が一緒になり、「まりも」をアイヌコタン(民芸品と踊りの里阿寒湖)へと運ぶタイマツ行進は人々の注目を集めます。
この他にも「永遠なれ」と願いが込められたまりもを先頭に置き、湖岸園地へと行進する「まりも行列」や、国の重要無形民俗文化財にも指定されている「アイヌ古式舞踊」が、祭りを一層盛り上げてくれます。
まさに未来に残したい、アイヌの大切な伝統行事ですね。
10月に北海道にお越しの方は、この機会にぜひお立寄りになってはいかがでしょうか。

■参考サイト:阿寒湖観光ナビ「第68回 まりも祭り」
http://www.lake-akan.com/event/#month_10


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じゃがいもの生産量日本一の北海道で、その多くを生産している十勝平野。その平野のほぼ中心に位置するのが帯広市です。帯広市では9月中旬頃からじゃがいもの収穫が始まり、この時期には毎年、食と農業に親しんでもらおうという趣旨のもと、「帯広大正メークインまつり」が開かれます。目玉は制限時間内で好きなだけ袋に詰められる「メークイン混玉買い物袋詰め放題」で、毎年長蛇の列ができるほど大人気の催しとなっています。

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