Japan Vision Vol.138|未来に残したい風景 山形県山形市
蔵王の樹氷

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※写真撮影:四季写真家 山口博之

『蔵王の樹氷』をご紹介します。 「樹氷」とは、樹木に吹きつけられた霧や雪雲が凍ることで生まれる、世界でも極めて珍しい氷の造形現象です。「樹氷」は東北地方・奥羽山脈の一部(蔵王、八甲田山、八幡平、吾妻山)で、さらに亜高山地帯(標高約1700~2500メートル)という限られたエリアでのみ見ることができます。海外でも特定のエリアでしか見られない、稀有な現象なのです。

樹氷ができるには、3つの特殊な条件がそろう必要があります。
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★過冷却水滴(零度以下でも凍っていない水)や雪が、常に一定方向の強風で運ばれてくること
★『アオモリトドマツ』など着氷・着雪しやすい常緑針葉樹が自生していること
★「樹氷」が埋もれてしまわないよう、積雪が適量であること
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このようにさまざまな気象条件が重なることで、自然に造形される「樹氷」には一つとして同じ形はありません。青い空や眼下に広がる山々を背景に、無数の白い「樹氷」が一面に広がる光景は、自然の神秘を感じさせてくれます。まさに未来に残したい風景ですね。「樹氷」は12月下旬から少しずつ出来始め、1月下旬から3月上旬に見ごろを迎えます。「蔵王ロープウェイ」からは、日中は自然光のなかで輝く「樹氷」を、夜にはライトアップによって幻想的に浮かび上がる「樹氷」の姿をそれぞれ楽しむことができるのだとか。スキーやスノーボードを楽しまれる方、また温泉好きの方は、ぜひ一度蔵王に足を運び、「樹氷」をご覧になってみてはいかがでしょうか。

■山形市観光協会公式サイト:蔵王の樹氷
http://www.kankou.yamagata.yamagata.jp/zao/jyuhyo/


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花笠まつり(はながさまつり)は、スゲ笠に赤い花飾りをつけた花笠を手にし、「花笠音頭」にあわせて街を踊り練りあるく日本の祭です。山形県内など数か所で開催され、例年8月に山形市で行なわれる「山形花笠まつり」が広く知られています。戦前から行われている東北三大祭りに戦後から始まり広まった「山形花笠まつり」と「盛岡さんさ踊り」を加えた5つの祭りが東北五大祭りと呼ばれる事もあります。

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